10月10日、何かがおかしい
久しぶりにClaude Codeを開いた。
7月に「もうAIに頼まない」と決めて、8月には怒りをぶつけて、そこから少し距離を置いていた。
自分で書いた方が早いし、イライラしないし、精神衛生上良い。そう思っていた。
でも、10月になって、また試してみようかな、と思った。
月額100ドル払ってるし。せっかくだから使わないと。
そんな軽い気持ちで、久しぶりにAIさんに指示を出してみた。
「このレイアウト、レスポンシブ対応にして」
Enter。
そして、数秒後。
ん?なんだこの感覚は。
まるで、何かが違う。空気が違う。
ニュータイプが感じ取るような、あの感覚。
UIが変わってる?アップデートがあったのか
まず気づいたのは、なんとなく雰囲気が違うこと。
あれ?前と何か違う気がする…
気のせいかもしれない。でも、確実に言えるのは、AIさんの返答が明らかに速いことだった。
そして、出てくるコードの質が、圧倒的に違った。
「もしかして、アップデートあった?」
真相は分からない。でも、体感は明らかに別物だった。
これまでとは、まるで違う
何が起きているんだ?
返ってきたコードが、完璧だった。
いや、完璧という言葉では足りない。期待を超えていた。
7月のAIさんは、指示通りには動くけど、微妙にズレる。修正を頼むと、壊れる。そんな存在だった。
8月のAIさんは、堂々巡りで、理解してないのに「完璧です!」って言ってくる。そんな存在だった。
でも、10月のAIさんは、違う。
まず、レスポンスが速い。考え込む時間が短い。
そして、出てくるコードが、洗練されている。
アニメーションも自然。アクセシビリティにも配慮されている。レイアウトの崩れもない。
「これ、本当に同じAIさん?」
疑わずにはいられなかった。
ザクとは違うのだよ、ザクとは!
性能向上を感じる。いや、化け物級の変化を感じる。
まるで、連邦軍のパイロットが叫ぶような感覚。
「連邦のモビルスーツは化け物か!」
いや、ちょっと違う。
ザクとは違うのだよ、ザクとは!
グフだ。いや、グフよりもうちょっと上をいってる。
7月のAIさんは、旧ザク。動くけど、性能に不安がある。
8月のAIさんは、ザクⅡ。量産型。悪くはないけど、期待以上ではない。
でも、10月のAIさんは、ドムくらいにはなってる。いや、ゲルググか?
もしかしたら、ガンダムまで進化してる可能性すらある。
この変化、尋常じゃない。
「完璧です」が、本当に完璧だった
そして、最後に出てくる、あの言葉。
「✨ 完璧です!」
7月なら、「どこが完璧だよ」ってツッコんでた。
8月なら、「またか…」って溜息ついてた。
でも、10月は違った。
本当に完璧だった。
動く。崩れない。意図通り。
いや、意図以上。
「ここ、こうした方がいいかも」って思ってたことが、既に実装されている。
まるで、こちらの思考を読んでいるかのように。
何度試しても、同じ結果
偶然かもしれない。そう思って、別のタスクを投げてみた。
「このフォーム、バリデーション追加して」
また、完璧。
「この画像ギャラリー、lightbox機能つけて」
また、完璧。
「このアニメーション、もっとスムーズに」
また、完璧。
何度試しても、同じ結果。
微調整も、一発で決まる。
「ここの余白、もうちょっと狭めて」
→ 完璧。
「このボタン、ホバー時にもう少し動きつけて」
→ 完璧。
7月なら、こういう微調整で壊れてた。8月なら、余計なことをし始めてた。
でも、10月は、ピンポイントで修正してくる。他に触らない。
これが、同じAIだとは思えない。
ここ1〜2週間、ほとんどAIさんがコード書いてる
そして、気づいたらこうなっていた。
ここ1〜2週間、ほとんどAIさんがコード書いてる。
私は、途中で手直しをしたり、解消されない問題の時に手を入れるくらい。
でも、それ以外は、ほぼAIさん任せ。
そして、かなりうまくいってる。
これ、7月には考えられなかった状況だ。
7月の私なら、「AIに任せたら壊れる」って思ってた。
8月の私なら、「AIに任せたら怒りが湧く」って思ってた。
でも、10月の私は、「AIさん、これお願い」って普通に任せてる。
そして、普通に期待通りのものが返ってくる。
ネガティブな気持ちは入れないようにした
一つ、意識的に変えたことがある。
ネガティブな気持ちは入れないようにした。
7月、8月は、どこかで疑ってた。
「どうせ壊れるんでしょ?」 「また変なことするんでしょ?」
そういう気持ちで指示を出してた。
でも、10月は違う。
「できる」って信じて、指示を出す。
「きっと良いものを返してくれる」って期待して、待つ。
そうすると、不思議なことに、本当にうまくいく。
プラシーボ効果かもしれない。でも、効果があるなら、それでいい。
というより、驚きが多い。
「え、こんなことまでやってくれるの?」 「おお、そこまで考えてくれたんだ!」
ポジティブな驚きが、毎日のように訪れる。
まるで違う。7月、8月とは。
丸投げはダメ。でも設計すれば完璧
ただし、何でもかんでも丸投げすれば良いわけじゃない。
0→1は丸投げしてもそれなりの答えを出す。
「こういうツール作って」って言えば、動くものは作ってくれる。
でも、差分機能追加などは、ドツボにハマることもある。
既存のコードに新しい機能を追加する時、AIさんは迷子になることがある。
「あれ?なんか変なコード生成されてる…」
そういう時もある。
その場合は、設計を明確にしてやる必要がある。
メソッドや引数レベルでのヒント程度でいい。
「この関数に、こういう引数を追加して、こう処理して」
適切な構造を伝える。
すると、だいぶ良い結果を返すようになる。
でも、それで十分。
設計だけ私がやって、実装はAIさんに任せる。
これが、今の最適解な気がする。
日に日に性能が上がるような気すらする
そして、もう一つ気づいたことがある。
日に日に性能が上がるような気すらする。
これって、AIさんが学習してるから?
それとも、私のAIマネジメントが上達したから?
たぶん、両方だと思う。
AIさんは進化してる。
そして、私も、AIさんとの付き合い方を学んでる。
優しく、注意する程度で、どんどん良くなる。
8月みたいに怒らない。
7月みたいに諦めない。
ただ、「ここ、もうちょっとこうして」って、優しく伝える。
すると、「かしこまりました!」って、すぐ直してくれる。
そして、次からは同じミスをしなくなる(気がする)。
AIさんが反省する時代
そして、極めつけは、これ。
ある日、AIさんがこう言ってきた。
「雑に考えすぎて、不要なコードを大量に書いてしまいました。反省します。」
ホニャ?
AIさんが、反省してる。
自分のミスを認めて、反省してる。
7月のAIさんは、ミスしても「完璧です!」って言ってた。
8月のAIさんは、ミスしても「申し訳ございません(棒読み)」だった。
でも、10月のAIさんは、自分で気づいて、反省してる。
これ、もう人間じゃん。
いや、下手な人間より、謙虚じゃん。
AIさんが反省する時代。そんな時代が来るとは思わなかった。
何が起きているんだ?
でも、疑問は残る。
何が起きているんだ?
2ヶ月前とは、明らかに違う。
考えられる仮説:
1. モデルがアップデートされた
Claude自体が進化した。新しいバージョンがリリースされた。
でも、アナウンスは見てない。
そう、アナウンスを見ている暇などない。
こっちは毎日、AIさんとコードを書いてる。
肌感で感じてるのよ。指先でその厚みや誤差を感じてるのよ!
まるで、職人が木材の質を手触りで判断するように。
料理人が火加減を目と音で判断するように。
私は、AIさんの性能を、日々のやりとりで感じ取ってる。
公式アナウンス?そんなもの読む前に、体が気づく。
2. 私の指示が上達した
8月の経験を通じて、無意識に指示の出し方が変わった。
でも、意識的には何も変えてない。むしろ適当になってる。
3. 夜中の時間帯が良かった
7月、8月は夜中に遅かった。でも、今日は快調。
たまたま、サーバーが空いてた?
4. 期待値が下がっていた
期待しないから、何をやっても良く見える。
心理的バイアス?
5. 本当に何か変わった
システム側で、何かが変わった。
リソース配分、アルゴリズム、何かが。
真相は分からない。
でも、体感は明らかに違う。
もしかして、これが本来の実力?
ふと思った。
もしかして、これが本来の実力なんじゃないか?
7月、8月の不調は、何か別の要因があった。
サーバーの混雑、リソースの不足、アルゴリズムの調整中。
そして、10月になって、本来のポテンシャルを発揮できるようになった。
だとしたら、私は本当の実力を見ずに、諦めようとしていた。
調子が悪い時のAIを見て、「これがAIの限界だ」と思い込んでいた。
でも、違った。
まだ、見ぬ可能性があった。
今、抜群に支えてくれてるAIさん
今、抜群に支えてくれてる。AIさんが。
10月頃からか。いや、もうちょっと前からかもしれない。
でも、確実に言えるのは、実際にコードに手を入れることがほとんどない。
UIなども、かなりの部分をAIさんに任せてる。
ドツボにハマった時でも、一緒に原因を探るというイメージ。
「ここ、なんでエラー出てるんだろう?」 「調べてみますね」 「あ、ここが原因ですね。修正します」
みたいな。
一緒に問題解決してる感覚。
7月は、AIさんが問題を作る側だった。
8月は、AIさんが問題を理解しない側だった。
でも、10月は、AIさんが一緒に問題を解決する仲間になった。
最終的には、自分のレベル感になる
ただし、一つ重要なことに気づいた。
最終的には、自分のレベル感になる。
AIさんは優秀だ。でも、魔法じゃない。
知識がないと、適切な指示が出せない。
「padding」だとか「margin」、アルゴリズムや高速化。
こういう専門用語で解像度を上げないと、AIさんも迷う。
結局のところ、専門家であり続ける必要がある。
作業はしない。でも、知識は必要。
よりディレクションをしていくイメージ。
7月の私は、「AIが全部やってくれる」と思ってた。
8月の私は、「AIには何もできない」と思ってた。
でも、10月の私は、**「AIは、適切にディレクションすれば最高のパートナーになる」**と理解した。
監督業だ。映画監督のように。
私が「こういうシーンを撮りたい」と伝える。
AIさんが「こういう風に撮りましょう」と提案してくる。
私が「OK、それでいこう」とGOサインを出す。
AIさんが実際に撮影して、編集して、仕上げてくれる。
そんな関係性。
7月の自分に伝えたいこと
もし、タイムマシンがあったら、7月の自分に伝えたい。
「もう少し待て。10月になったら、別世界が見えるから。」
「距離を置くのは正しい。でも、完全に諦めるな。」
「怒る気持ちも分かる。でも、それは相手の実力じゃなくて、一時的な不調かもしれない。」
「そして、お前自身も成長しろ。AIマネジメントを学べ。ディレクション力を磨け。」
7月の私は、「もうAIに頼まない」と決めた。
8月の私は、「AIに怒ってしまう自分が嫌だ」と思った。
でも、10月の私は、**「AIさんと一緒に、最高のものを作れる」**と確信している。
これが、たった3ヶ月の変化。
AIは、まだ進化している
そして、気づいた。
AIは、まだ進化している。
完成形じゃない。
今この瞬間も、どこかで改良されている。
データが増え、アルゴリズムが洗練され、システムが最適化されている。
人間は、生まれてから死ぬまで、基本的なスペックは変わらない。
でも、AIは違う。
昨日のAIと、今日のAIは、違う存在かもしれない。
来月のAIは、また違う存在かもしれない。
常に進化し続ける存在。
それがAI。
期待と失望の間で
だからこそ、難しい。
期待しすぎると、裏切られる。7月のように。
期待しなければ、可能性を見逃す。10月のように。
期待と失望の間で、どうバランスを取るか。
これが、AI時代の課題なのかもしれない。
人間関係でも同じだ。
期待しすぎれば、失望する。
期待しなければ、関係は深まらない。
AIとの付き合い方も、結局は人間関係と同じ。
適度な期待。適度な距離。
そして、変化を受け入れる柔軟性。
結論:AIさんは、最高のパートナーになった
10月10日の結論。
AIさんは、最高のパートナーになった。
7月のような盲信はしない。全部任せれば良いわけじゃない。
8月のような怒りもぶつけない。AIさんは、怒っても変わらない。
でも、適切にディレクションすれば、期待以上の結果を返してくれる。
私が設計する。AIさんが実装する。
私が監督する。AIさんが演じる。
私が指揮する。AIさんが演奏する。
そんな関係性。
月額100ドルの価値が、ようやく見えてきた。
いや、100ドル以上の価値がある。確実に。
だって、一人でやってた開発が、二人でやってる感覚になってる。
いや、二人以上かもしれない。
AIさんは、フロントエンドもバックエンドもデザインもできる。
マルチタレントなパートナーだ。
AI時代の本当の姿が、ようやく見え始めた。
10月10日。新しい始まり。
いや、新しい関係の始まり。
AIさんと私の、最高のパートナーシップの始まり。
ザクとは違うのだよ、ザクとは。
そう、AIさんは、もはやガンダムレベルだ。
いや、もしかしたら、νガンダムかもしれない。
これからが、本当のAI時代だ。
10月10日、AIさんとの関係が一変した日。何がアップデートされたのかは分からない。でも、化け物級の進化を感じた。そして、私自身も進化した。ディレクターとして。監督として。指揮者として。AIさんと共に、最高のものを作っていく。それが、これからの開発だ。